- 名前:東山 貴之
- 性別:男
- 年齢:32才
- 職業:自営業
- 住んでいる場所:兵庫県神戸市東灘区
- 借金額:250万円
- どこからお金を借りたか:アコム
- 借金の理由:自営店舗への投資資金準備のため
店舗の投資資金として借りた250万円とその過払い金請求の経緯
28才から小売業を営む店舗の営業を生業としていましたが、30才を迎えた頃から景気の低迷などによって資金繰りが少し苦しくなっていました。
幸い、赤字を出すまでには至りませんでしたが、それまでに検討していた店舗への投資などがなかなか順調とはいかず、自転車操業的な形での営業を強いられていました。
それから約2年経過した後、いよいよ店舗と設備への本格的な投資が必要になってきたにもかかわらず、毎月の収益だけでは投資を行うことができなかったという点と、少数ながらも従業員を抱えていた事も有り、簡単に店舗を畳むこともできず、結局、一時的な借金を通じて店舗への投資資金を用立てる事に決めました。
当初は銀行などを利用して資金繰りを考えるつもりでしたが、実際に交渉してみると、銀行によっては貸してくれないところが多い上、せいぜい借りる事ができても50万円という少額にしかなりませんでした。
約300万円という金額が投資資金として必要だと試算していたので、残りの250万円を何とか用意する必要があり、最終的には消費者金融を通じて借り受けることになりました。
利用した先は、当時からCMなどでも盛んに宣伝されていたアコムという業者で、250万円という比較的大きな金額だったため、有人店舗での契約となりました。
当初から想定していた返済計画としては、毎月15万円ずつの返済を行い、利息分と合わせて2年間で返済を完了させるというスタイルを想定していましたが、実際に借り受けた後の店舗の経営状況や売上、景気の動向などの影響もあってか、なかなか思う様にいかなかったというのが正直なところです。
幸いにも、返済を滞らせる様な状況は極力避ける様にしていたのでトラブルなどはありませんでしたが、場合によっては、自分が本来受け取る予定だった給与は半分程度返上して返済に充てたり、足りなくなった資金については従業員への説明を行った上で給与を1割程度減らすという苦肉の策でなんとか乗り越えてきました。
率直な感想を述べると、今、当時を振り返ってみてもよく乗り越えることができたなと感じてしまうほどの苦しい状況でした。
その後、当初の予定通り、2年間をかけ、毎月15万円ずつを返済していくという形で消費者金融から借りた借金は全て返済する事ができました。
その段階で、銀行から借り受けていた50万円についても、利息分や借り入れた金額が少なかった事も有り、既に返済は終えていました。
それから後は店舗経営もなんとか順調にいき、微々たる物ですが黒字経営を行う事ができていました。
ところが、返済を完了してから約2年経過した段階で突如として登場したのが、当時、テレビなどメディアでも盛んに取り上げられはじめた、いわゆる過払い金とその返還請求に関する問題でした。
様々な情報を通じて過払い金という存在を初めて見知った私にとっては、消費者金融がその対象になっていると言う事を聴き、自分もその対象に当てはまっていることを知りました。
当時の明細書などを通じてザッと自分で計算してみたところ、およそ40万円ほどの過払い金が存在することが判りました。
250万円という金額を2年間、本来の金利よりも10%以上高い利子で借り受けていた事もあり、その程度の過払い金を知らないうちに支払っていたようです。
私にとっては40万円という金額はやはり大金ですから、当然ながら返還要求を行う事に決めました。
とはいっても、法律的な知識を持ち合わせているわけでは無かったため、友人を通じて、金融関係に詳しい弁護士の方に相談した上、全ての手続きを弁護士の方へ委任する形で過払い金の返還請求を行う事になりました。
それから半年後には、弁護士の方を通じてですが返還に応じるという金融会社からの通知を受け、その翌月にはほぼ満額となる約40万円という金額を受け取る事ができました。
比較的早い段階で請求を行った事もあり迅速な形で受け取る事ができましたが、本来、受け取る事ができなかったお金だと思うと、余計にありがたみを感じてしまったほどです。
当時の苦しかったやりくりや状況を思い出すと、今でも身が引き締まる思いです。
管理人からのコメント
設備投資をするとなると、大金が必要になるので、お金を用意するのは大変ですよね。
銀行から借りられればいいですが、そう簡単には貸してくれないのが現状です。
そうして金利の高い消費者金融に手を出すという人は少なくないですね。
金利が高いので非常に返済は苦しくなりますけどね。
この方の場合は、幸いにも事業がそこそこうまくいき赤字にはならなかったみたいですね。
その結果、過払い金を返してもらうことができたようです。
金利が高い時期にお金を借りたことがある場合は、一度弁護士に相談をしてみるといいですよ。