~借金をした当時の状況~
- 【名前】早川聡子
- 【性別】女性
- 【年齢】28歳
- 【職業】フリーター
- 【住んでいる場所】大阪府大阪市
- 【借金額】40万円
- 【どこからお金を借りたか】セゾン、クレジットカードのキャッシング
- 【借金の理由】生活苦
- 【何を滞納したのか】家賃、電気、水道、ガス、ケータイ
◆お金が必要だった
自分の名義でまとまった額の借金をしたのは、20代後半の転職の合間でした。
自己都合で会社を辞めると失業保険は3カ月の制限があって、一気に生活苦になりました。
転職活動をしていると、写真を撮ったり、応募書類を送付したり、面接で電車に乗ったりと、出費ばかりがかさみました。
そうこうしているうちに、食費を削り、お酒を減らし、友達と食事に行く機会もなくなり、ついには家賃も滞納していまいました。
◆一番身近な借金の方法
会社を辞める前にクレジットカードを作っていたので、1ヶ月支払を伸ばせるカード払いで生活費をまかなったりもしていました。
削れるだけの生活費を削っても働いていないので当然お金は入って来ません。
失業保険はまだ先だし、日雇いバイトをしてもそれまでの生活レベルの収入は得られませんでした。
そこで、最終手段がクレジットカードに付いている機能の一つ、キャッシングでした。
金利が高いのは分かっていましたが、他に選択肢がなかったのです。
セゾンの自動支払機は西友の店舗の片隅にありました。
普段買い物でよく使うお店という親近感や、人気の少ない時間帯も分かっていたので、人目を気にしながらその機械を利用しました。
当時はクレジットカードを二枚持っていて、どちらも支払いに苦しくなっていました。
要するに、貯金や収入の見込みに対して、お金を使いすぎという事実なのですが、当時は生活に必至で冷静な判断ができていなかったように思います。
親や兄妹には迷惑を掛けられないし、よそで借りようと思っても、労金は社会人として最低同じ会社で3年通して働いていないと借りられないとか制限があって、途方にくれていました。
アコムとか、いかにも消費者金融の色が強いところは拒否反応がありました。
銀行系のローンも当時からありましたが、もう離職していたし、保証人になってくれる人もいないしで、結局は手元にあったクレジットカードだったわけです。
◆借金をして困ったことは
いざ、まとまった金額を借りて、二枚のクレジットカードの返済にあてました。
家賃も電気代もガス代も水道代もケータイ代も滞納していたし、片っ端から支払っていきました。
するとあっという間にお金はなくなりました。
家賃は、数ヶ月分滞納していたので、とりあえず1ヶ月ぶんだけ支払いました。
電気などのライフラインは、電気が真っ先に止められて、次にケータイ、ガス、最後が水道でした。
一度借りると、借金に対する抵抗感が薄れるのです。
自分が対面しているのは機械だし、周りにはセゾンカードの何かをしているとしか見えないし、あからさまに借金をしているように見えないところが危険なところです。
新しい仕事の目処もたたず、失業保険も数ヶ月先だし、滞納してる生活費は一向になくならないし、泥沼への一歩を毎回踏んでいました。
◆返済に困って、借り換えた。
それから数ヶ月してようやく見つけたバイトで生活ができるようになっても、返済は当然続けていました。
でも、バイトくらいでは借りたお金を返済する目処がたちません。
いつまでたっても一万円とか二万円の返済を毎月続けては、働いて、就職活動もして、の繰り返しでした。
なんとか就職が決まった後も毎月返済をしていました。
月給で給料をもらえるので、返済額を一定することができるのは一安心でした。
ですが、あちこちへ返済するのが心理的にしんどかったです。
返済日がそれぞれ違うので、返し忘れないように気が張っていました。
そこで、テレビCMでおまとめローンを知り、大阪でもそういうサービスがある金融機関はないかと探しました。
◆銀行のカードローンに落ち着く
当時の職場と、自宅との間の距離の銀行を探して決めました。
職場からも自宅からも遠すぎず近すぎない場所にある銀行にしました。
理由は、毎月の返済に不便でなく、もしも借入れしなければならない時でも、人目を気にせず行けることが条件だったからです。
とりあえず、あちこちから借りていたものを1つにまとめたことで、返済日が1つになりました。
返済日の設定も、給料日から一週間後を締め切りにしました。
給料日の数日後にすると、忙しくて返し忘れてしまうことがあるかもしれません。
20日、25日、30日と選べたので、決めた返済日をケータイのアラームをセットして手帳にも印を付けて忘れないように気をつけていました。
返済が1日でも遅れると、金利が上がってしまうので、とにかく忘れないようにしていました。
・支払日を減らすことがコツ
今も返済途中です。
毎月の返済に加えて、大学時代の奨学金の返済や光熱費の支払も口座引き落としで貯金は減っていきます。
これら電気代やスマホ代などの引き落としは借金ではないのですが、銀行口座からお金が減っていくことには代わりがありません。
残金がなくて引き落としができなかった場合は、請求書が郵送されてきて、コンビニの窓口で支払うことになります。
遅延損害金などの手数料は小銭程度ですが塵も積もればもったいないです。
そこで、生活費の全てをクレジットカード払いにすることにしました。
食糧の買い出しもカードが使えるスーパーにします。
カードを使うと、現金を出さないので金銭感覚が失われがちなところが玉にキズです。
ただ、PiTaPaだけは、それ自体がクレジットカードの機能を持つので支払を一つにすることはできませんでした。
そうして、銀行口座からの引き落としを3回までに減らすことができました。
引き落としの頻度が下がると、精神的にも落ち着きが出てきます。
尽きに一度の給料日、まず銀行のカードローンの返済をします。
次に、クレジットカードの引き落としがあって、そこに生活費はほぼ含まれていて、さらに大学の奨学金の引き落としが来る、最後にPiTaPaの引き落としが来たら終わりです。
全体の収入ははっきりしているし、ひと月にどれだけ返済や支払があるかを明確にすることができれば、無駄な消費もなくなってきます。
頭の中に、あれも支払って、返済して…と数えられるのは3~5くらいが限度です。
今は生活に、返済に必至すぎて余裕がないので転職活動を真剣にやっています。
今ある収入で今のペースで返済していくと、いったいいつになったら余裕がある生活ができるのやら、気が遠くなります。
借りたものは返すしかないので、収入を増やす努力をして、人並みな生活ができる日を待ち望んでいます。