FXや株の借金が返せない!自己破産や債務整理は無理って本当?

Fotolia_47945691_Subscription_Monthly_XXL_R

  • FXや株の借金が返せない時どうすればいい?
  • FXや株を失敗して借金地獄に陥った時の対処方法とは?
  • FXや株の追加証拠金を踏み倒すことはできる?
  • FXや株の借金は自己破産などの債務整理で減額することはできないって本当?

など気になることがあると思います。

そこでこの記事ではFXや株の借金について詳しく説明していきます。

1.FXや株で失敗!借金が返せなくなる人続出!

FXには、預けている資金以上に損失が出ないにロスカットがあります。

ロスカットがあれば、資金がマイナスになるリスクはほとんどないように思えますが、現実では大きな借金を背負うことがあります。

例えば、ハイレバレッジで取引を行っているときに、急激な為替変動が起こった時、ロスカットのシステムが作動する前に大損をするということがあります。

他にもシステムトラブルなど不測の事態が起こる可能性もあります。

もしもこのような異常事態のせいで、借金を負ってしまった場合、自分では借金を返済することができないこともありますよね。

平気で1000万円とかいきますし、場合によっては億単位の借金を背負うことになるかもしれません。

2.FXや株の借金は踏み倒すことができるのか?

FXや株で預けているお金以上の損害が出た場合、追加証拠金を支払わなければいけません。

追加証拠金がある意味借金になるわけです。

「追証金を払わなければ、そのまま踏み倒すことができるのではないか?」と考える人も少なくありません。

しかし、追証金を支払わない場合、証券会社から督促状を送られてきます。

督促状を送っても支払いがない場合には、裁判を起こされます。

裁判を起こされれば強制執行となり、財産の差し押さえや給料の差し押さえが実行されます。

追証金の支払いを逃れることはほぼできないと思ったほうがいいでしょう。

3.FXや株の借金地獄で返せない時の対処方法は?

FXや株に失敗して多額の借金を抱え、返せない場合にはどうすればいいのでしょうか?

日本には借金を背負って困っている人を救うことを目的とした法律があります。

それが債務整理です。

債務整理にはいくつか種類があるのですが、FXで多額の借金(数千万円以上)を作った場合には個人再生か自己破産を選択することになります。

個人再生は借金の原因は関係なしに、借金額をおよそ5分の1に減らせます。

自己破産を行った場合には、FXや株の借金の支払いが全額免除されます。

・FXや株の借金は自己破産で免責が認められないって本当?

2ちゃんねるなどの掲示板やその他ネット上の情報では、「自己破産をしても免責が認められないから借金が0にならない」なんてことが言われていたりします。

※免責…借金の責任を免除すること。免責が認められて初めて借金を支払う必要がなくなります。

 

確かに、免責を認めない場合(免責不許可事由)として、「FXや不動産などの投資」が含まれています。

FX・株・不動産などの投資が免責されてしまうと、自己破産を悪用してお金を手に入れることができてしまいます。

例えば、

Aさんが不動産を1億円で買ったとします。

その後、Aさんの生活が苦しくなったので、Bさんに3000万円で売りました。

Aさんは7000万円の借金を自分で返済することができないので、自己破産をすることにしましょう。

ということがあったとしましょう。

この時、裏ではAさんとBさんがつながっていた場合、Aさんの自己破産を利用して1億円の不動産を3000万円で手に入れることができてしまいます。

あくまでこれは一例ですが、このように自己破産を不正に利用してお金を稼ぐことができてしまうのです。

こういった不正を防ぐためにも、「投資」による自己破産が免責不許可事由に含まれているのです。

 

それでは、FXで多額の借金を抱えてしまった場合、「自殺するしかないのか」というと日本の社会、裁判所はそこまで厳しくはありません。

というのも、「裁量免責」があります。

裁量免責とは裁判所(裁判官)の裁量で、免責不許可事由に当てはまる場合でも免責を認められること。

多くの裁判官は1回目の自己破産であれば、投資の借金でも免責を認めてくれることが多いです。

同じ原因で2回目の自己破産になると、裁量免責は認めてもらえない可能性は高いですが。

 

ただし、あくまで例外なので、裁判所に免責を認めてもらうにはテクニックが必要です。

例えば、

「○○の為替が大暴落して、こちらで対処する暇もなく、大きな損失を出してしまいました。

今までコツコツと積み重ねてきたのですが、今回の騒動で大きな借金を背負うことになってしまいました。

また、こういった損失が出ないように、ロスカットというものを利用していましたが、それが正常に働かなかったというのも原因の一つです。

ただこうなったのも、自分の見通しの甘さ、判断の鈍さも大きな原因だと考えております。

今回のことを非常に深く反省しており、今後は真面目に働いて、安定した生活を送っていきたいと考えております。」

というように「不正目的ではないこと」と「反省をしていること」と「これから真面目に生きていくこと」を書類や面談で裁判官にアピールするといいでしょう。

そうすれば、免責が認めてもらえる可能性が高くなります。

4.FXや株の借金で自己破産をするときには債務整理に詳しい弁護士に相談を

FXや株の借金で自己破産をする場合、普通に自己破産するときと比べて免責が認められる可能性が低いです。

できれば、債務整理に詳しい弁護士に依頼をすることをお勧めします。

例えば、上で紹介したような文章を素人が考えるのは意外と大変ですし、うまく言葉で表現できないことも多いです。

債務整理に強い弁護士であれば、あなたの気持ちを裁判官に分かりやすいような表現にしてくれるでしょう。

 

このほかにも免責不許可事由であっても、免責を認めてもらうためのテクニックを弁護士はもっています。

裁判官の心を動かすことができれば、全額免除にならなくても、一部の借金の免責が認められる場合もありますよ。

例えば、5000万円の借金のうち4500万円を免責と認めるなど

FXや株に失敗して作った借金を返済できない場合には、債務整理に詳しい弁護士に相談をすることをお勧めします。

>>とりあえず匿名・無料で債務整理に強い弁護士に相談してみるならこちら

5.自己破産後再びFXや株などの投資はできるのか?

中には自己破産で借金を帳消しにした後、再びFXや株などの投資を始めたいと考えている人もいるかもしれません。

一応法的には、再び投資を始めることは可能です。

自己破産をした人が投資をやってはいけないという法律はないです。

以前使っていた証券口座は自己破産時に解約させられるかもしれませんが、自己破産後に再び作ることは可能です。

ただ信用取引など審査が必要なものについては、審査落ちします。

自己破産をすると5~10年間ブラックリストに載るので、その期間中はローンやクレジットカードも含めて審査落ちします。

ただ自己破産後の投資は慎重に行う必要があります。

さすがに2回も投資で失敗して借金を作った場合、自己破産の免責が認められない可能性が高いです。

失敗したらまた自己破産すればいいなんて安易な考えで始めるのは絶対にやめましょう。

タイトルとURLをコピーしました