- 債務整理をしたときに家族や配偶者にどんな影響が出るのか?
- 債務整理後にクレジットカードの家族カードは作ることができるのか?
- 債務整理後に配偶者の住宅ローンの審査への影響はあるのか?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では任意整理の家族や配偶者への影響について詳しく説明していきます。
1.債務整理を行うと家族や配偶者に迷惑がかかる?
債務整理を行う時によく心配されるのが家族や配偶者への影響です。
自分が債務整理を行うことで、家族に迷惑がかかるのは嫌という人は多いですからね。
結論を言いますと、どんな方法で債務整理をするかや状況によって異なります。
うまく債務整理すれば家族や配偶者に影響を及ぼさずに手続きを終えることもできます。
ただ債務整理の内容によっては多少家族や配偶者にも影響が出る場合があります。
どんな場合に家族や配偶者に影響出るのか詳しく見ていきます。
・任意整理・個人再生は家族や配偶者への影響をほぼなし
債務整理の中でも任意整理や個人再生の場合は、家族や配偶者への影響をほぼありません。
例えば、任意整理や個人再生をすることで手続きをした本人は
- 新しく借金を借りることができない
- クレジットカードを持てなくなる
などのデメリットはあります。
しかしこれらのデメリットが家族や配偶者に影響を及ぼすことはありません。
ただ要注意なのが、クレジットカードの本会員が夫で妻が家族カードを使っている場合です。
この場合に本会員である夫が債務整理をしてしまうと、妻の家族カードまでも使えなくなります。
あくまで夫の収入に頼ってカードの審査に通しているので、ブラックリストに載ることで一緒に使えなくなります。
ただこの場合でも妻に収入があれば、妻がクレジットカードの申し込みをすることで審査は通ります。
・自己破産の場合は家族や配偶者への影響が出てしまう
債務整理の中でも自己破産はとても強力な方法です。
借金を0にすることができる代わりに、自分の財産も手放さなければなりません。
財産を手放すことで、家族や配偶者に影響が出てしまいます。
例えば、住宅ローンを組んでいた場合、自己破産をすることで家が没収されて競売にかけられてしまいます。
住んでいた家がなくなるので、どうしても引越しをする必要があります。
引越し先にもよりますが、子供も転校しなければいけないかもしれません。
このように自己破産をすると所有している財産によっては、家族や配偶者に迷惑をかけることになります。
ただこの場合でも借金ができなくなる、クレジットカードが持てなくなるなどのデメリットが家族や配偶者に影響を及ぼすことはないので安心してください。
2.債務整理をして家族や配偶者に大きな影響が出る場合
自己破産の場合は多少家族や配偶者に影響が出てしまうことがありますが、任意整理や個人再生の場合はほとんど影響がありません。
ただし、例外もあり家族や配偶者に迷惑が掛かってしまうこともあります。
それは家族が保証人・連帯保証人になっている場合です。
任意整理や個人再生で借金を整理した場合、保証人や連帯保証人に請求が行くようになっています。
保証人や連帯保証人に請求される金額としては、任意整理や個人再生で損害を与えた分だけが請求されることになります。
内緒で任意整理や個人再生の手続きをしても、債権者が保証人に連絡をしてしまいます。
例えば、夫が借金を借りるときに妻を保証人にした場合、夫が債務整理をすると債権者は残りの借金を妻に請求します。
ただ任意整理の場合は借金を整理する相手を選ぶことができます。
そのため保証人・連帯保証人付きの借金は任意整理の対象外にすることができます。
そうすれば家族や配偶者に内緒で任意整理の手続きを行うことができますよ。
・債務整理の影響範囲は本人だけ!
例えば、家族が保証人になっている場合、1回の手続きですべてを整理することができるのでしょうか?
債務整理の手続きを行う側としては、家族で収入も一緒なのだから1回の手続きで整理ができてほしいというのが正直なところだと思います。
しかし、債務整理で整理できるのは、本人の借金だけです。
債務整理を行っても家族や配偶者にデメリットの影響が出ないのと同じように、債務整理を行った人だけにしか借金整理の効果もないのです。
例えば、夫の借金を整理するだけでなく、妻の借金も債務整理する場合には、妻も夫と一緒に債務整理を行う必要があるということになります。
多少面倒かもしれませんが、まとめて処理をしてくれる弁護士もいるので、2人以上で一緒に処理をする場合には一緒に依頼をするのがいいでしょう。
3.債務整理後、配偶者のローンの審査に影響はあるのか?
借金を整理すると信用情報に登録される(ブラックリストに載る)というデメリットがありますが、これが影響するのは、債務整理を行った本人だけです。
家族や配偶者が新しく住宅ローンを組む場合やクレジットカードを作ることには影響しないので安心してください。
もし専業主婦が夫に内緒で債務整理を行ったとしても、住宅ローンや自動車ローンを組むときに悪影響が出るわけではありません。
ただ住宅ローンを組むときには、ペアローンや配偶者が連帯保証人になることもあります。
夫婦共働きの場合、夫だけで住宅ローンの審査に出すよりも夫婦で住宅ローンを組んだほうが審査が通りやすくなります。
この場合、仮に連帯保証人であってもブラックリストに載っていると審査が通りにくくなります。
債務整理後は、連帯保証人であれローンの審査に関わると審査が通らなくなるので、配偶者がローンを組むときには気を付けましょう。
4.債務整理後にクレジットカードの家族カードを作ることはできるのか?
クレジットカードの審査で重要になるのは、本会員の信用情報となります。
本会員が債務整理をしてブラックリストに載ると、家族カードは作ることができません。
しかし、本会員以外が債務整理をしてブラックリストに載った場合であれば、家族カードを新しく作ることができます。
あくまで家族カードを作るときに審査で見られるのは、本会員の信用情報や支払い能力です。
そこに問題がなければ、家族カードを作ることができます。
例えば、夫がクレジットカードの本会員で妻が債務整理をした場合、妻の家族カードを作ることができるということです。
ただ本会員である夫が債務整理をしてしまうと、妻の家族カードも使えなくなってしまうので注意が必要です。
5.債務整理をしても子供の将来には影響しない?
債務整理をしたときに子供の進学や就職に影響があるのだけは避けたいですよね。
子供だからと言って借金の返済義務があるわけではありません。
基本的に保証人になっていない限り借金を肩代わりして返済しなければいけないということはありません。
当然進学や就職にも影響はないです。
そもそもいちいち親が債務整理をしたかどうかなんてのは学校も会社も調べません。
ただ気を付けたいのが奨学金を借りる場合です。
債務整理をすると5~10年ブラックリストに載ってしまいます。
ブラックリストに載っている状態だと奨学金を借りるときの保証人になれません。
その場合には
- 奨学金を借りるときに保証会社を利用する
- 他の親族に保証人になってもらう
などの対処をすることで奨学金を借りることができます。
このように基本的には子供への影響はないので安心してください。
まとめ
任意整理をしても基本的には本人以外には影響がないので、自分のことを考えて任意整理を行うかどうかを考えればいいでしょう。
ただし例外的に家族に影響が出る場合もあるので、そういった予想外の影響がないように弁護士に依頼をする場合には、一応聞いてください。
とはいえ、いきなり弁護士に相談するのはハードルが高いと思います。
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