三井住友カードローンなどの民事再生【大阪・1900万円】

  • 【名前】松岡正一郎
  • 【性別】男
  • 【年齢】42歳
  • 【職業】電機メーカー
  • 【住んでいる場所】大阪府高槻市
  • 【借金額】1900万円
  • 【どこからお金を借りたか】三井住友銀行、三井住友カードローン、プロミスなど
  • 【借金の理由】早期退職、パチンコ

民事再生で自宅を失わずに済んだ!

私は元々、某大手電機メーカーに勤める会社員でした。

終身雇用を前提とした会社で、年功序列型賃金システムと妻子3人分の扶養手当のために、勤めていた当時は収入も安定し、8年前には念願の庭付き一戸建て住宅を新築しました。

それまでにためた貯金のほぼ全額である頭金1500万円と三井住友銀行からの住宅ローン2000万円が資金となりました。

 

幼いころから真面目にこつこつと勉学に励み、関西では有名な大学を出て就職。

その後の結婚と住宅の購入と順風満帆に見えた私の人生でしたが、転機は勤めていた企業の業績不振でした。

一時ニュースにもなっていたテレビ事業の不振により、勤務先が早期退職者を募集。

 

私は企業の行方に不安を感じ、退職金を支払う体力が企業にあるうちにと思い、妻の反対を押し切ってこの募集に応じました。

同期の中でも順調に役職も上がっておりましたし、働き盛りの時期でもあります。

転職活動があれほど困難なものになるとは予想もしておりませんでした。

 

長引く平成不況の風は冷たく、当時30歳代後半であった私を雇ってくれる企業はなかなか見つかりませんでした。

妻子を養っていたことを理由に正社員にこだわっていたのが裏目に出たのです。

転職サイトやハローワーク通いを続けた約1年の間、そもそも書類審査がなかなか通らず、通っても面接では冷たく対応される毎日でした。

 

元の企業内で培ったスキルは、転職市場ではさほど評価されるものではなかったのです。

それまでの社会人としての自信は、この期間に完璧に崩れました。

抑うつ状態になり、自室から出ることができない時期もありました。

職を見つけなければならないのに動けず、動けないから職が見つからずという悪循環で、今から思えばこのころが一番つらかったです。

 

結局、私は妻の知り合いの商店に勤めることになりました。

手取り月給16万円のアルバイトです。

サラリーマン時代の半額以下でしたが、何よりも社会に出て労働しているというのが自信につながり、気持ちも少し楽になりました。

 

しかし、約1年の無給生活(雇用保険金は得ていますが)の間に退職金を含めた貯金は底をつき、住宅ローンの支払いを含めた生活費は薄給ではまかなえません。

この少し前から妻もパートに出ていましたが、それでも赤字が続きました。

 

一家の大黒柱としての誇りは崩れ社会的評価も落ち、自分よりも年下の先輩に指図される毎日にストレスがたまり、パチンコに没頭した私はカードローンに手を出します。

妻にもなかなか言い出せないままにみるみるうちに借金はふくれあがり、消費者金融の借入金も合わせて約400万円にもなりました。

とうとう首が回らなくなった私は、やっと妻に打ち明けます。

情けない気持ちでいっぱいでした。

2人の子どもが不憫でならなかったです。

 

初めは激怒した妻でしたが、最終的には立ち直りを誓う私の失敗を受け入れてくれました。

妻に見放されれば、私は人生を終わらせていたと思います。

そして妻は、それまでの主婦同士の情報交換の中から、自宅を手放さずにすむ方法があるかもしれないと語りました。

 

かくなるうえは自己破産をして自宅を手放すしかないと覚悟していた私でしたが、妻の誘うままに弁護士事務所を訪れました。

相談に応じてくれた弁護士の先生はとても親切で、債務整理には自己破産以外にも方法があること、民事再生という方法ならば自宅を手放さずに済むかもしれないということをおっしゃいました。

 

細かい手続きは弁護士の先生位にお任せしたのですが、結局大幅に借金額は減額され、食べ盛りの子どもを育てながら住宅ローンを支払っても余裕をもって返済できる金額となりました。

先生が動いてくださった直後から、借金の取り立てが止まったことには救われた気持ちがしました。

 

現在は減額された借金と住宅ローンを返済しながら、以前と同様の自宅に住み、妻と共働きをしながら2人の子どもを育てています。

今から思えば小さな自信や誇りにこだわっていたことがこのような事態を招いてしまいました。

それでも共に生きてくれる妻と、仕事も家事も分担している現在の暮らしにはたいへん満足しています。

そして、民事再生をお手伝いいただいた弁護士の先生にも感謝しています。

管理人からのコメント

この方は早期退職でしたが、リストラなどの会社を辞めたことをきっかけに生活が破綻していくケースは多いですね。

その後、すぐに職が見つかればいいのですが、昨今の不況の中ではそう簡単には見つかりません。

結局、個人再生(民事再生)をしましたが、これからの生活も大変だと思います。

「減額された借金+住宅ローン」の返済がありますからね。

自宅を大事にしたい気持ちは分かりますが、思い切って自己破産をするのも一つの手段です。

もし借金に困っているなら、とりあえず弁護士に相談をしてどんな対処が最適かを聞くといいでしょう。

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