- 【名前】鈴木美樹
- 【性別】女性
- 【年齢】26歳
- 【職業】会社員
- 【住んでいる場所】宮城県仙台市
- 【借金額】200万円
- 【どこからお金を借りたか】アイフル、プライム、レイク(現GEコンシューマー・ファイナンス)、エイワ、アイク(現ディック)、日立信販(現アエル)、リッチ(現クラヴィス)
- 【借金の理由】ギャンブル
- 【何を滞納したのか】月々の返済金
今、悩んでいる人にこそ踏み出してほしい「債務整理」の話
今でこそ、TVCMや折込チラシなどで「債務整理はお任せ下さい!」など、様々な法律事務所が宣伝をしているおかげで、「債務整理」という言葉は、かなり日常に浸透していると言えるでしょう。
ですが、私が借金に悩んでいた頃は、まだまだ馴染みの無い言葉でした。その当時の経験談をお伝えしたいと思います。
借金の理由は月並みながら、パチンコにハマって負け続けていたためです。
当時勤めていた会社では外回りをしていて(営業職ではなく、新しい店や改装した店を探す街歩きのようなものでした)、その間は完全にオフと同じようなもの。
新店を一気に4店舗見つけ、一日のノルマ(などはありませんでしたが)はこなしたものと、社に帰るまでの時間潰しに初めてパチンコ店に入ったのが24歳の時でした。
お決まりのビギナーズラックで大金を手にし、すぐに首まで浸かるように。
それからはよくある話。負けに負け、給料が入ったらそれで負けを取り返すつもりで更に沈む。
手元にお金が無くても打たずにはいられない、典型的な依存性だったと思います。
CMで宣伝中の消費者金融へ行くのにも、躊躇いはありませんでした。
そしてまた負けると別の会社へ。
当時全盛期だった無人機で全て契約し、一度も対面で相談したことはありません。
他社の借入れが多くなるにつれ、審査が通らないことも増えましたが、結果として総額で200万円、計7社から借入れしていました。
返済額は各社ごと月々5千円~1万円とはいえ、給料全てを返済に充てる訳にもいきません。
通勤代や食費など、日々の雑費や経費と合わせると当時の収入ではとても足りませんでした。
そこで、一旦払ってまた引き出し、他の会社の返済に充てる、いわゆる「自転車操業」で凌ぐように。
これを繰り返しているうちに、あっという間に全社とも限度額に達してしまったのです。
月々の返済の滞納が始まりました。
1日でも遅れると各社から督促の電話が、携帯、繋がらなければ会社にまで掛かってきます(配慮なのか、個人名で掛かってきます)。
親にお金を借りて凌ぐ(理由は勿論秘密です)にも限界があります。
次第に、精神的に追い詰められて行くのを感じました。
どうしたって無い袖は振れませんし、これ以上親に負担を掛けるわけにもいきません。
会社への督促の電話が一番の恐怖でした。
ちなみに、この間に転職をして前職より給料は上がったのですが、若干の余裕が出来たがために債務整理への決断が遅れ、自転車操業の期間をいたずらに引き伸ばしていたのではないか、と今では反省しています。
さて、利息だけを払い続けている状態で2年が過ぎた頃、ネットで「債務整理」という言葉を初めて知りました。
それまで、どうにもならなくなった場合の解決法は「自己破産」しかないと思っていたため、更に様々なサイトを閲覧し、知識をまとめました。
そして、その中で見つけた東京の弁護士事務所に、「任意整理」の依頼をすることにしたのです。
地元にはあまり情報が無かったこと、またどこで知り合いに会うか分からないという不安もあり、遠く離れた東京の事務所なら、という考えで決めました。
電話をすると、早速一度事務所に来て相談を、ということになり上京。
新宿駅南口(現在は渋谷区に移られたようです)から少し歩いたところにある雑居ビルの一室の門を叩きました。
私がそこに決めたのは、前述の通り地元から離れていることに加え、ホームページに債務整理の意味や方法、メリットなどが細かく記載され、信頼できると思ったからです。
実際、弁護士の先生にお会いしてその丁寧な応対に、かなり心に余裕が出来たのを覚えています。
約1時間強の話し合いで、現状の再確認、任意整理の具体的な説明、返済方法、手付金・報酬の説明(各社への総支払額の1割くらいだったと思います)、月にどのくらいまで支払い可能か、質疑応答など、意思確認をしっかり取った上で正式に依頼をさせていただきました。
借入れ先が7社と多く、それに費用も分割で上乗せになるため、月々の返済額は8万円。
決して安く楽なものではありませんでしたが、利息がカットされ(各社への支払い総額は145万円にまで減りました)、元本のみで確実に返済が進んでいく喜びと、各社から督促の電話が一切来なくなった安心感を考えれば問題になりません。
毎月指定日に事務所の口座に振り込むことを最優先に、生活の質を少し落とし出費を抑える日々は2年強続きました。
完済の連絡を電話でいただいた時に、契約書など諸々の書類を郵送か直接受け取るか選べるというので、直接事務所に伺うことにしました。
郵送であれば費用はかかりませんが、あれだけ苦しんだ(自業自得ですが)借金問題の解決を、根強くサポートして下さったお礼は、やはり直接したいと思ったのです。
地元銘菓を手に、約2年ぶりにお邪魔し、もう二度と気軽に借金はしないことを誓ってお礼を述べ、事務所を後にした時の清々しい気持ちは今でも忘れられません。
申し忘れましたが、債務整理を依頼すると数年間クレジットカード等の発行が制限されます。
また、消費者金融業界のいわゆる「ブラックリスト」に登録され、当時は5年間借入れが受けられなくなりました。
それでも今、借金に悩み苦しんでいる方には、専門の弁護士事務所に相談し、任意整理の手続きを取って欲しいと願ってやみません。
管理人からのコメント
この方は、典型的なギャンブル依存症のようでしたが、無事にギャンブルから抜け出すことができたようですね。
ギャンブルにはまってしまうと、本当にあっという間に借金が増えます。
さらになかなか抜け出すことができないので、本当に困った問題です。
この方は最終的に「任意整理」という債務整理を行って、借金を整理したようですね。
任意整理を行うことで、確実に借金を減らすことができるので、本当に借金の返済が苦しくなっている場合にはなるべく早めにやったほうがいいですね。
弁護士に依頼をすることで、取り立てもとまるので会社に連絡が来るなんて事もなくなります。
そういう事体になる前に弁護士に相談をすることをお勧めします。