- 【名前】村崎 高次
- 【性別】男
- 【年齢】26
- 【職業】福祉職
- 【住んでいる場所】千葉県千葉市花見川区
- 【借金額】2500000円
- 【どこからお金を借りたか】イオンクレジット DCMXカード
- 【借金の理由】友人の生活費弁済・債務の肩代わり
- 【何を滞納したのか】滞納する前に、返済が不可能と気付いて任意整理を依頼
イネイブラーの債務整理体験
私が借金をした理由は、友人の債務や公共料金の弁済を肩代わりするためでした。
私にとってほぼ唯一と言える親友が失業し、日払い派遣で何とか生活していましたが、食費公共料金の支払いに困ることが多く、最初は自分の貯金から「仕事がちゃんと見つかったら返してくれればいい」と、都度都度公共料金を弁済したり、食費を渡したりしていました。
その後も友人の就職活動はうまくいかず、日払い派遣の仕事が減ったこともあり、家賃の支払いにも困るようになっていました。
家賃は約5万/月です。
私にも家賃、食費や公共料金はあり、当然自分の収入のみでは2つの生活をまかなうことはできません。
それでも、友人の力になりたいと家賃の弁済のために50000…数日後には公共料金の弁済のために10000…と、カードのキャッシングを使って借り入れをするようになりました。
今になって考えると、私一人の力では既にどうにもならない状況であり、行政の保護に頼るのが最善だったと思います。
それでも、当時の友人が私に頼って生活費を捻出することに依存し、同時に私は「友人に頼られている」「支えている」ことに依存する、共依存の関係になっていました。
私自身にとっても友人にとっても、気付かずに破滅に導いているイネイブラーになっていました。
その生活維持のためにキャッシングをし、債務や滞納金の返済のためにキャッシングをし、時には楽しませるため、ストレス解消のためにキャッシングをして遊びに連れて行きました。
そして、私は自分の破綻に気付きました。
ある日、請求書を見て、当時の収入の2/3以上が返済に飛んでいる現状を目の当たりにし、友人の生活どころか自分の生活も既に立ち行かなくなっている現実が恐ろしく、同時に、私の破綻は同時に友人の生活の破綻でもある事実。
親友を失うことをひどく恐れました。
現状を友人に話し、友人は生活保護を受けるようになりました。
行政の指導下に入ったからには、今後は私からの個人的な援助は禁止。
それが発覚すれば最悪生活保護そのものが廃止になります。
とっくに気付いていたことですが、私が続けていた支えよりも行政の保護制度はもっと手厚いものでした。
友人が制度の下で生活再建への道を歩み始めたところで、私自身も生活を立て直したいと思い、インターネットで調べた法律相談所に電話をかけました。
その電話の最中、私がしていたことが、大事な親友の苦しい状況を長引かせていたこと。
お互いの破滅への援助(イネイブリング)であったことにようやく気付き、涙が出ました。
現状ではまだ滞納はしていないが、収入の2/3を返済に回さなければならなくなる状況から、その電話で「任意整理をした方が良い」「無理のない金額で完済を目指そう」との流れになり、電話対応して下さった弁護士の先生にその場で依頼しました。
数日後に届いた書類を返送したことで正式に契約が成立。
それからしばらくは「督促がガンガン来るのではないか」「職場にばれるのではないか」と生きた心地のしない日々でしたが、督促の手紙や電話が来ることもなく、数ヵ月後には無理のない金額での返済計画で交渉が成立したとの連絡が来ました。
これで、二人ともやり直せる。
と、またその場で涙が流れました。
今でも返済は継続中で、友人も生活保護を受けています。
私が毎月自由に使える金額は友人の半分もないのが現実です。
そして、私は親友を失ってはいません。
連絡を取り合い、時々会って、くだらない話をして笑うことができています。
友人に貸した金銭を返してもらおうとは思っていません。
最低限の生活保障である生活保護から返済を求めるのはルール違反です。
そして、この楽ではない「今」は自分で招いた「今」であり、楽ではないけれどお互いに笑って過ごせる「今」は最悪な結末を免れることができた結果としての「今」だと思っています。
管理人からのコメント
生活状況が悪化している中、お金を貸すのはあまりよくないですね。
お金をいつでも貸してもらえると思うと、甘えが出てきて、一生懸命働かなくなることもあります。
結局この方は共倒れという形になりましたが、なんとなく気づいた段階で、心を強く持ち対処したほうが良かったですね。
そうすれば債務整理は必要なかったかもしれません。
なるべく早め早めに行動をすることが、借金問題は早期解決に繋がります。
もし今借金を抱えて困っているのであれば、早めに弁護士に相談をしましょう。
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