「債務整理をするくらいなら夜逃げをしたほうがいいんじゃないか」と考える人がたまにいます。
債務整理をするにもデメリットがありますから、それなら夜逃げしてしまったほうがいいと考えるのも無理はありません。
本当のところ債務整理と夜逃げのどちらのほうがいいのでしょうか?
そこでこの記事では債務整理と夜逃げについて詳しく説明していきます。
1.夜逃げをしても借金を踏み倒すのは難しい!
借金返済に困った時に夜逃げを考える人はいますが、夜逃げをしても借金がすぐになくなるわけではありません。
一時的に問題を引き延ばしているだけに過ぎません。
夜逃げの大変なところは1回夜逃げすれば終わりというわけではなく、借金が時効になるまで逃げ続けなければいけないということです。
借金が時効を迎えるためには5年経過する必要があります。
ただ消費者金融やローン会社が裁判所に申し立てを行うことで、時効は10年延長されます。
基本的にこの手続きを行うので、15年は逃げ続ける覚悟が必要です。
万が一、途中で居場所がばれてしまった場合、遅延損害金を含めて請求されることになります。
逃げ続けた場合、遅延損害金も支払わなければいけないので、本来よりも借金は大幅に増えることになります。
夜逃げにはこのようなリスクがあることを知っておかなければいけません。
さらにこの他にも
- マイナンバー制度でバレる可能性が高い
- 国民健康保険や国民年金などの様々な権利を失う
- 職探しが難しくなる
などのデメリットがあります。
もし夜逃げをするなら、こういったリスクや可能性を知ったうえで行ってください。
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2.債務整理のデメリットは夜逃げと比べたらだいぶまし!
さて次は債務整理のデメリットを見ていきます。
債務整理をすることで「ブラックリストに載る」とよく聞くと思います。
ブラックリストというととてもイメージが悪いですが、実際にどんなデメリットがあるのか?というと
- クレジットカードが使えない
- ローンが組めなくなる
- 借金の保証人になることができない
くらいの影響です。
このデメリットも5~10年すれば、なくなります。
ただ自己破産になると、財産を手放さなければいけないというデメリットがあります。
自己破産を検討するレベルに借金を抱えている場合、財産がほとんどないと思います。
そこまできついデメリットではないと考えます。
債務整理をしてもほとんど日常生活に影響がありません。
クレジットカードが使えなかったり、ローンが組めなくなると少し不便になる程度です。
3.夜逃げのメリットはほとんどないが債務整理には大きなメリットがある
夜逃げをしても、はっきり言って時効まで逃げ続けるのは困難です。
借金の返済をしなくてもよくなりますが、それなら自己破産をしてしまったほうがはるかにいいです。
- 15年いつバレるか分からない不安を抱えたまま逃げ続けるか?
- 5~10年少し不便な思いをするか?
多くの人は5~10年間、クレジットカードやローンで不便な思いをするだけの方がいいと思います。
夜逃げをしてもクレジットカードやローンは利用できないので。
債務整理には自己破産を思い浮かべる人が多いです。
しかし、実際には自己破産以外にも任意整理や個人再生など他の方法で借金を整理することもできます。
細かい話はあなたの状況によっても異なるので、弁護士などの専門家に相談するのがおすすめです。
ただいずれにしても債務整理をすることで借金問題は根本的に解決します。
また弁護士に依頼をした時点で債権者からの取り立てが止まります。
これで精神的にもだいぶ楽になると思います。
夜逃げよりも確実にしつこい取り立てから解放されます。
4.借金の返済に困ったら夜逃げよりも債務整理のほうがいい
結局のところ、夜逃げをしても借金はなくなりませんし、途中でバレたら余計な借金を抱えることになります。
それに対して債務整理をすれば、借金問題を根本的に解決することができます。
債務整理のデメリットは時間がたてば消えるので、一時的に生活が少し不便になる程度です。
なので、夜逃げと債務整理で迷っているのなら、債務整理を一度検討してみてください。
ただいきなり弁護士に依頼するのは勇気がいると思います。
そこでおすすめなのが借金減額シミュレーターです。
これを使うことで
- 借金がいくら減るのか
- 毎月の返済額がいくらに減るのか
- どんな方法で借金を整理するべきなのか
などを弁護士や司法書士などの先生がメールで教えてくれます。
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