債務整理をする前に借金のリスケジュールをすることで何とか返済できないかを考える人もいるかと思います。
リスケジュールを行うことによって毎月の支払いが少し楽になります。
ただリスケジュールはどの借金でも対応してもらえるのでしょうか?
またリスケジュールしてもらうための条件はあるのかなどいろいろ気になることがあるかと思います。
そこでこの記事では債務整理前の借金のリスケジュールについて詳しく説明していきます。
1.債務整理をせずにリスケジュールできるのは住宅ローン
リスケジュールとは債権者と交渉を行って返済条件を変更してもらうことです。
もちろん借金額そのものを減額することはできませんが、毎月の返済額を一時的に減らしてほしいなどは受け付けてくれる可能性があります。
一般的にリスケジュールで返済の都合をつけてもらえる期間は6か月~1年です。
その期間の返済額を「利息+元金ちょっと」くらいまで減らすことができます。
さすがに利息以下の支払いにはできません。
ただ借りた本人が交渉を行って認めてもらえる可能性があるのは、住宅ローンぐらいです。
それ以外の借金は相談をしにいってもリスケジュールを認めてもらえる可能性はほぼありません。
一時的に住宅ローンの返済に困るような場合のみリスケジュールを検討しましょう。
・リスケジュールするための条件とは?
リスケジュールを金融機関に認めてもらうためには、リスケジュール後の返済の予定を説明していく必要があります。
リスケジュール後返済できる見込みがなさそうな場合には、リスケジュールの許可は認められません。
そのためこの3つが最低条件となっています。
- 今後も安定した収入がある
- 一時的に返済が苦しくなっている
- 新しく借り入れる予定がない
例えば、
- 会社をリストラされ就職先を探しているとき
- 病気になってしばらくの間入院しなければいけないがその後は仕事に戻れる
などの状況の場合にはリスケジュールが認められる可能性が高いです。
・リスケジュールをするタイミングは返済を滞納する前
リスケジュールを依頼するタイミングですが、滞納する「前」に申し出てください。
リスケジュールをスタートさせたい日の1か月前ぐらいがおすすめです。
なんだかんだ言って金融機関の審査には2~3週間ほどかかるので、実際に返済が楽になるのは1か月ほどかかります。
一度滞納した後だとすでに資金繰りがギリギリの状態だと判断されるので金融機関の審査が厳しくなります。
なので、滞納する前に早めに相談をしましょう。
2.消費者金融やローン会社は債務整理でリスケジュールの検討を
住宅ローン以外の借金(消費者金融・カードローン・自動車ローンなど)はリスケジュールが難しいです。
住宅ローンほど元本が多くないので、わざわざリスケジュールする手間がもったいないからです。
ただそれは借主本人が債権者と交渉をする場合です。
債務整理を弁護士に依頼をすれば、消費者金融・カードローン・自動車ローンであってもリスケジュールを認めさせることができます。
例えば、任意整理を弁護士に依頼すれば
- 将来利息のカット
- 遅延損害金のカット
- 3~5年かけて完済する
という条件で債権者と和解することができます。
ただ任意整理をすると信用情報がブラックになるので
- 5年間クレジットカードが使えない
- 5年間新しくローンを借りることができない
などのデメリットもあるので注意してください。
消費者金融やカードローンなどの貸金業者に借りた借金の返済に困っているときにリスケジュールを依頼しても無駄です。
なので、一度債務整理を検討するのもいいかと思います。
ただいきなり弁護士に相談するのも勇気がいると思います。
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これを使えば毎月の返済額がいくらになるのか、いくら借金が減額できるかなどを弁護士の先生がメールで教えてくれますよ。
使っても債務整理を依頼しないのもありなので、安心して使ってください。