- 債務整理で口座引き落としはどうすればいいのか?
- 債務整理依頼後に引き落としされたらどうすればいいのか?
- 任意整理をすれば口座引き落としによる借金返済も自動的にストップするのか?
- 債務整理後に口座引き落としされないようにするはどうすればいいのか?
- 任意整理後クレジットカードの口座引き落としされたらどうすればいいのか?
- 家族に内緒で債務整理する場合、口座はどうすればいいのか?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では口座引き落としと債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)について詳しく説明していきます。
1.債務整理すれば口座引き落としは自動的にストップするの?
債務整理をするときに口座引き落としを利用している場合があります。
例えばクレジットカードの支払いを口座引き落としだったり、カードローンを引き落としで返済しているという場合もあるかと思います。
債務整理をすれば、口座引き落としは自動的にストップするのでしょうか?
債務整理を弁護士に依頼をすると消費者金融やカード会社などの貸金業者に受任通知を送ります。
債権者は受任通知が届いたら借金を取り立ててはいけないことになっています。
そのため債務整理を依頼したら貸金業者は口座引き落としなどの中止の手続きを行います。
そういった意味では自動的にストップするのですが、弁護士に依頼して初回の引き落とし日までに中止の手続きが完了するとは限りません。
一般的に手続きをしてから2か月前後かかります。
どうして初回時には間に合わないのが現状です。
・債務整理の依頼後には口座引き落としでも返済しないようにする必要がある
ここでいくつか問題となることがあります。
せっかく債務整理をするのに支払いをするのは損をします。
さらに任意整理をする場合にはどれくらい借金があるのかというのが確定しないので、手続きが進まないという欠点があります。
また自己破産や個人再生をする場合、依頼してから一部の債権者だけに返済をするというのは禁じられています。(偏頗弁済(へんぱべんさい)に当たるため)
引き落としのせいで手続きができないわけではないのですが、裁判所に申告しなければいけないので、余計な手間がかかってしまいます。
なので、債務整理を依頼した後には、口座引き落としでも返済しないようにする必要があります。
2.債務整理をするなら引き落とし口座の中身は0円にしておく
債務整理を弁護士に依頼した後も口座引き落としによって支払いが行われると手続きに時間がかかったり、余計な支払いをすることになったりしてもったいないです。
そこで債務整理をするときには口座の残高を0円にしておく必要があります。
口座の中身が空っぽなら引き落としされません。
今使っている銀行口座以外の新しい口座を作って、そちらをお金を移すようにしましょう。
また給料の振込先と借金の引き落とし日が一緒の口座の場合には、新しい口座に振込先を変更するようにしましょう。
3.借金の返済以外にも口座引き落としを利用している場合は?
例えば、クレジットカードの引き落としの口座と電気・ガス・水道などの公共料金の引き落とし口座が一緒という人は多いと思います。
こういった場合、口座の中身を0円にしてしまうと、クレジットカードの引き落としは止めることができますが、公共料金の支払いができなくなります。
新しい口座を作ってそちらに移動させるのが最も確実なのですが、手続きの処理が初回の引き落としまでに間に合うかどうかは微妙なところです。
そういった場合には2つの対処方法があります。
1つ目は公共料金の支払いは一時的にコンビニ支払いにしてもらうなどの手続きを行うという方法です。
2つ目は銀行口座の残高をコントロールするという方法です。
例えば
- クレジットカード会社の引き落とし日が27日
- 給料が振り込まれるのが25日
- 公共料金の引き落とし日が10日
という場合には、給料が振り込まれたらすぐに全額引き出します。
その後27日を過ぎたら再びお金を入金します。
そうすることで、クレジットカード会社への支払いはせずに、公共料金の支払いだけをすることができます。
このように銀行口座の残高をコントロールすることで、一部の引き落としに対応できます。
ただクレジットカード会社の引き落とし日と公共料金の引き落とし日が重なる場合にはこの方法は使えないので注意してください。
4.家族で内緒で債務整理する場合は口座はどうすればいい?
家族に内緒で債務整理をするとき、新しい口座を作って利用するなんてことをしたら、怪しまれる可能性が高いです。
そんな時にはどうすればいいのでしょうか?
この場合も上で紹介したように銀行口座の残高をコントロールすることで対処することができます。
ただそれでも通帳履歴を見られたら変に疑われるという可能性もあります。
そんな場合には、引き落とし口座の銀行に行って「このクレジットカード会社からの引き落としを止めてほしい」と依頼をすれば止めることができます。
ただこの手続きにも多少時間がかかる場合があるので、手続きを行う際には債務整理を依頼してから初回の引き落とし日に間に合うかどうかだけはチェックしてください。