債務整理で借金があまり減らないケースとは?意味はないのか?

債務整理 減らない

  • 債務整理をしても借金が減らないことがあるって本当?
  • 任意整理をして借金の元本を減額できなければ、やる意味はない?
  • 債務整理をして大幅に借金を減らすにはどうすればいいのか?
  • 借金が減らない債務整理には価値があるのか?

など気になることがあると思います。

そこでこの記事では債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)で借金が減らない場合について詳しく説明していきます。

1.債務整理をして大幅に借金が減るケースとは?

「債務整理をすれば借金が減る」と言われていますが、中にはあまり借金が減らないケースもあります。

債務整理をしても必ずしも借金が減るわけではなく、借金を減額できたり、減額できなかったりします。

それではどういった場合には、債務整理をして大幅に借金を減らせるのかということについて解説していきます。

・個人再生や自己破産を選んだ場合

債務整理の中でも個人再生は大幅に借金を減らすことができます。

個人再生を行うとこのような感じで借金が減額できます。

  • 借金が100万円未満:借金全額(減額できない)
  • 借金が100万円以上500万円未満:100万円に減額
  • 借金が500万円以上1500万円未満:借金の5分の1に減額
  • 借金が1500万円以上3000万円未満:300万円に減額
  • 借金が3000万円以上5000万円未満:借金の10分の1に減額

借金額が100万円以下だと減額できませんが、それ以上の借金がある場合には大幅に借金を減らすことができます。

また個人再生の場合は、住宅ローンを除くことができるので、家を残して他の借金を整理することができます。

 

自己破産の場合は、財産を処分する代わりに、借金を0にすることができます。

自力では借金返済が不可能な場合や手持ちの財産があまりない時には、自己破産をしたほうがいいです。

このように個人再生や自己破産を選べば、確実に借金を大幅に減らすことができます。

・2008年以前から借金をしている状態で任意整理

任意整理を行う場合には、2008年以前から借金をしている場合なら大幅に借金を減らせる可能性があります。

2008年以前はグレーゾーン金利といって、法律で決められた金利よりも高い金利でお金を貸している消費者金融が多かったです。

グレーゾーン金利は違法な金利なので過払い金請求を行うことで、余分に払っていたお金を取り戻すことができます。

過払いしていた分だけ借金を減らすことができるというわけです。

もちろん借金額よりも過払いしていた場合には、過払い金としてお金が手元に戻ってきます。

2.借金が減らない任意整理をする価値はなし?

2008年以降は違法な金利でお金を貸している消費者金融はなくなりました。

なので、2008年以降お金を借り始めた場合には任意整理をしても借金の元本を減らすことができません。

「債務整理をしても借金が減らなかった」と言っている人がいるのはそのためです。

 

「それじゃあ任意整理をする価値はないのか?」

というと、そんなことはありません。

任意整理の本来の価値は「将来かかる利息のカット」です。

利息がどれくらいかかるかは、借金額、毎月の返済金額、金利、返済方式などによって変わります。

一例としてこんなケースの場合、返済までにどれくらい利息を払うことになるのか計算してみます。

 

  • 現在の借金額:200万円
  • 毎月の返済額:4万円
  • 金利:年利15%
  • 返済方式:元利均等法式

利息の合計:115万8251円
返済期間:79か月(6年7か月)

予想以上に利息が取られますよね。

 

任意整理をすることで、この利息をカットすることができるんです。

任意整理をした場合は元本を3~5年で返済することになります。

 

現在の借金額:200万円

3年で完済する場合
毎月の返済額:5万5000円

5年で完済する場合
毎月の返済額:3万3000円

5年かけて返済していく場合には、毎月の返済額も減らすことができます。

 

任意整理をすることで直接的な借金の減額はできないかもしれません。

しかし利息をカットすることで、実質的な返済金額の減額をすることができます。

なので任意整理をしても無駄ということにはならず、借金の返済が楽になります。

・任意整理でも借金は減らせるのでいくら減るのか調べるのがおすすめ

ここまでで説明したように任意整理・個人再生・自己破産のどの債務整理を行って借金を減らすことができます。

任意整理の場合は、見かけの借金が減らないので、あまり借金が減ったように感じませんが、利息を計算すると予想以上の借金減額効果があります。

 

借金の返済が苦しくなってきているのであれば、債務整理を検討する価値はあると思います。

どれくらいの借金を減らすことができるかはあなたの状況によって変わるので、とりあえず弁護士に債務整理の相談をすることをお勧めします。

 

とはいえ、いきなり弁護士に相談するのはハードルが高いと思います。

そこで匿名無料で使える借金減額シミュレーターを使うことをお勧めします。

匿名無料でいくら借金が減るかなどを弁護士に相談することができます。

利用したからと言って必ず依頼しなければいけないわけではないので、試しに使ってみることをお勧めします。

>>とりあえず匿名無料で借金がいくら減るのか調べてみるならこちら

3.任意整理しても借金があまり減らない具体的なケースを紹介!

上でも説明したように任意整理には利息カットの効果が大きいです。

そのため高金利でお金を借りている場合には借金減額効果が高いのですが、逆に言えば金利が低い場合にはあまり借金は減りません。

例えば

  • 奨学金
  • 住宅ローン
  • 自動車ローン
  • 教育ローン
  • ろうきんからの借入

こういったローンは金利が安いので、正直なところ任意整理の効果はあまりありません。

また5~10年などの長期返済型のローンになるので、任意整理で交渉をしても毎月の返済額が増える可能性が高いです。

あくまで任意整理では3年での分割払いが原則なので。

もしこういった低金利の借金を整理したい場合には、個人再生や自己破産を利用することをおすすめします。

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