- 親が死んだら子供に借金返済義務はあるのか?
- 親が死亡したとき、借金を遺産相続の対象となるのか?
- 多額の借金を親が死んだときに遺産相続をするときの注意点とは?
- 借金がある親が死亡したときに相続放棄をするデメリットはあるのか?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では借金を抱えた親が死亡したときの遺産相続について詳しく説明していきます。
1.親が死んだら子供に借金返済義務はあるのか?
結論から言いますと、親が死んだからと言って自動的に子供に借金返済義務があるわけではありません。
「子供なんだから親の借金を肩代わりするのは当然だろう」なんてことが世間では言われたりします。
一瞬まともな意見のような感じもしますが、法律的には子供だからという理由で返済義務を負うことはありません。
借金を返済する義務があるのは借主と保証人だけで、それ以外の人は全く関係がありません。
もしも取り立てられた場合は、断固支払いを拒否して1円たりとも返済しないようにしましょう。
あまりに取り立てがひどい場合は、「返済する義務がないこと」と「取り立ては違法行為であること」を伝えればたいていは引き下がります。
それでもしつこく取り立てが続く場合は、警察に相談しましょう。
2.親の遺産を相続すると借金返済の義務がある
無条件で子供に借金返済義務があるわけではありません。
しかし、親が死亡した場合には遺産相続があります。
借金のある親の遺産相続をした場合には、借金返済義務があるので注意してください。
遺産相続では土地や家などを思い浮かべる人が多いですが、実は借金も相続の対象となっています。
プラスになる土地や家などの遺産だけ受け取って、借金などのマイナスの遺産は受け取りを拒否することはできません。
なので、遺産を相続するのかしないのかは、合計でプラスになるかマイナスになるかを見て判断するようにしましょう。
それで遺産相続を破棄する場合は、相続人となったことが分かってから3か月以内に手続きを行う必要があります。
相続放棄の手続きを忘れてしまうと、借金を背負うことになるので注意してください。
もし親が生きていて、借金問題を抱えているというのであれば、弁護士に債務整理をすることを検討してみてください。
債務整理をすれば、借金を減額することができるので、親が自力で借金を完済することもできるでしょう。
借金を完済してしまえば、死亡後の遺産の問題で悩まなくて済みますし、トラブルも起こりにくいです。
なので、もし可能であれば、親に債務整理をしてもらいましょう。
とはいえ、いきなり弁護士に相談するのはハードルが高いと思います。
そこで匿名無料で使える借金減額シミュレーターを使うことをお勧めします。
匿名無料でいくら借金が減るかなどを弁護士に相談することができます。
親に債務整理のことを話すときに、具体的な話が分かったほうが説得しやすいです。
利用したからと言って必ず依頼しなければいけないわけではないので、試しに使ってみることをお勧めします。
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3.親の借金を相続放棄をすることのデメリットとは?
親の遺産を相続放棄することで、借金を背負わずに済みます。
相続放棄をするときにはいくつか注意点があるので、それを紹介していきます。
・借金だけでなくプラスの財産も相続できない
相続放棄するときには、親の遺産のすべてを相続することができません。
例えば、家を所有している場合には、その家は相続することができず、引っ越しをしなければいけないこともあります。
また親との思い出のあるものも遺産放棄をすることで、処分されてしまいます。
借金があるからと言って、無条件で相続放棄をするのは早計です。
あくまでプラスの遺産とマイナスの遺産のすべてを把握したうえで、遺産相続をするかしないかを検討することをお勧めします。
思い出のあるものを大切にしたいのであれば、多少の借金は背負って返済するのもありだと思います。
・配偶者と子供が相続放棄すると親に相続権が移る
例えば、夫に借金500万円あるからということで、妻と子供が相続放棄をしたとします。
それで妻と子供は相続権がなくなるので、借金を背負うことはなくなります。
しかし、妻と子供が相続放棄をした場合には、夫の両親に相続権が移ります。
そのため夫の両親が借金を背負う可能性が出てくることになります。
相続放棄をしたことを夫の両親に伝えないと、いつの間にか夫の両親が借金を背負っているなんてことになりかねないのです。
なので、相続放棄をした場合には、両親にも連絡をして、相続放棄を勧めるようにしてください。