- 文書だけで消費者金融から過払い金を取り戻すことはできるのか?
- 自分で債権者に電話をすれば過払い金返還請求はできるのか?
- 過払い金返還請求でカードローン会社に文書を送るときのポイントは?
- 過払い気返還請求で貸金業者に電話交渉するときのポイントとは?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では文書や電話での過払い金返還請求について詳しく説明していきます。
1.過払い金返還請求で貸金業者に対する文書を送るときのポイントとは?
過払い金返還請求をするときには、まず文書を貸金業者に送りつける必要があります。
これには過払い金を請求するというこちらの意志を貸金業者にしっかりと伝える意図があります。
また文書を送ることで、こちらが過払い金返還請求をしたという証拠にもなるので、貸金業者が言い逃れすることができなくなります。
貸金業者はあの手この手で過払い金の返還を拒んでくるので、一切の隙を見せてはいけません。
また最初に要求する際には多少強気で攻めた方が効果的です。
弁護士に依頼して裁判を起こしてでも過払い金を返還してもらうというスタンスでいることが重要です。
利息を付けた金額で請求するのも効果的でしょう。
利息分は負けてもいいと思っていても、初めは利息を付けていて相手が拒んだら利息をなしにする方が交渉を有利に進めることができますからね。
・貸金業者に文書を送りつけただけでは過払い金は戻ってこない
「過払い金の返還請求書を送ったら過払い金が戻ってきた!」
となったらものすごく簡単でありがたいのですが、そう簡単には過払い金は戻ってきません。
文書を送る段階では、まだ過払い金返還請求をする意思を見せた程度なので、試合のゴングが鳴っただけです。
これからが本当の過払い金返還請求が始めると言ったところでしょうか。
文書が業者に届いた段階で、電話での交渉のステップに入る必要があります。
2.過払い金請求における文書の送り方について
過払い金の返還請求書を送るときには、請求書のほかに引き直し計算書も送るようにしましょう。
そして、送り方としては郵便でもFAXでもどちらでも大丈夫です。
FAXで送る場合、送った原本に送信日時を書いておくか、送信履歴を残しておくようにしましょう。
郵便で送る場合、内容証明郵便、配達証明付きで送るのが確実です。
このように業者に送ったことをしっかりと証明できるような証拠をしっかりと残しましょう。
また、請求書の原本は自分でしっかりと保管しておきましょう。
・送り先について
ほとんどの業者では過払い金については地方などの支店では対応しておらず、債権管理部門などで対応をしています。
その場合は支店に送るのではなく、その部門に送るようにしましょう。
取引経過を郵送してきたときに、部署が書かれているのであればそこに請求書を送るのが確実です。
どこに送ればいいのかわからないときには、支店と本社の両方に請求書を送るのがいいでしょう。
3.過払い金返還請求で貸金業者に電話をするときのポイントとは?
文書で過払い金返還請求をしたら、次は電話で貸金業者と直接交渉をしましょう。
電話をするのは勇気がいると思いますが、電話をしないと貸金業者と交渉を進めることができません。
なので、勇気を出して業者と交渉を行いましょう。
この時に貸金業者の対応としては、紳士的な対応のところもあれば、高圧的な対応をしてくる貸金業者もあります。
大手の貸金業者であれば、比較的紳士的な対応をしてくれるところが多いですね。
ただ中には高圧的、威嚇的な対応をしてこちらを委縮させ、過払い金の請求をあきらめさせてくる貸金業者もあります。
高圧的、威嚇的な対応をされたらビビってしまうのはしょうがないです。
しかし、過払い金請求時においては貸金業者よりもあなたの方が立場は上です。
はっきり言いますが、過払い金を請求することは、借り手に認められている立派な権利です。
それに過払い金が発生しているということはこちらがお金を貸している状態になります。
業者と借り手の立場は、今までとは全く逆の立場になっているわけです。
あなたが取り立てをされたときに、相手は下手に出ましたか?出ませんでしたよね?
なので、あなたも下手に出る必要はなく、堂々と請求をすればいいのです。
4.過払い金返還請求で貸金業者と電話交渉をする際の注意点とは?
「あなたが困っているときにお金を貸したのだから、今度はこちらを助けてください。」
「お金を貸した恩をあだで返すつもりなのですか?」
「経営状況が厳しいので、5割しか払えません。5割でなんとかなりませんか?」
など、様々なことを言ってきますが、基本相手にする必要はありません。
貸金業者がお金を貸すのは親切だから貸しているわけではなく、ビジネスとして貸しているだけです。
はっきり言って慈善事業ではありません。
なので、それに対して恩を抱く必要はありません。
仮にあなたがやさしい人で恩を抱いていたとしても、法定利息を支払っているので恩はチャラになるはずです。
こういったことを言われても、
「そういう話をするために電話をしたのではありません。
過払い金をいつまでに支払うのかを聞くために電話をしたのです。
御社は過払い金を支払うつもりがあるのですか?」
と、切り返せばOKです。
それ以外の話は一切する必要がありません。
その後も、あれやこれやと言い訳をして、過払い金の支払いの拒否や減額等を要求するのであれば、
「過払い金の支払いを約束していただけないのであれば、弁護士に依頼をして裁判を起こすつもりです。」
とはっきりと言いましょう。
貸金業者としては弁護士に依頼をされて、利息を含めた過払い金を請求されるのを一番避けたいと思っています。
もしも、あなたが利息までは必要ないというのであればこれで解決することもあります。
まとめ
過払い金返還請求を行うとき文書や電話で貸金業者と交渉する必要があります。
自分で交渉することもできるのですが、たいてい借主本人が交渉をしても話がまとまらないことが多いです。
貸金業者としては経験もない素人なので、言いくるめることができないか試行錯誤してくるんです。
正直過払い金返還請求を自分で行うのは大変ですし、金額も減ってしまうことが多いです。
なので、楽して過払い金を取り戻したいのであれば、弁護士に依頼することをお勧めします。
弁護士であれば交渉に慣れているので、取り戻せる過払い金の金額も多くなります。
とはいえ、いきなり弁護士に相談するのはハードルが高いと思います。
そこで匿名無料で使える借金減額シミュレーターを使うことをお勧めします。
匿名無料でいくら過払い金が発生しているのかなどを弁護士に相談することができます。
利用したからと言って必ず依頼しなければいけないわけではないので、試しに使ってみることをお勧めします。