- 個人再生や自己破産で10年落ちの車は資産となるのか??
- 個人再生や自己破産を行うときに価値を示す査定書はどこで手に入れればいいのか?
- どんな場合に査定書を用意しなければいけないのか?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では個人再生や自己破産での車の扱い方について詳しく説明していきます。
1.個人再生や自己破産では車やバイクの査定書が必要になることも
車やバイクは売ればお金になるので一つの財産とみなされます。
いくらの価値があるのかを示すために、査定書の提出を裁判所に求められる場合があります。
裁判所ごとに車やバイクの査定書の提出基準は異なりますが、一般的には以下のようになっています。
- 新車登録から5年以内
- 外車や高級車
- 2500CC以上
例えば、10年落ちの軽自動車などの価値が低いと判断される場合には、そもそも査定書の提出を求められない場合があります。
ちなみに車検証のコピーを提出しなければいけないので、新車登録から何年経過しているかは隠すことはできません。
自己破産で没収されたくないからと言って、自己申告で10万円にするなんてことはできません。
仮にやったとしても、きちんと調べる人もいるので、不正行為は行わないようにしましょう。
2.個人再生や自己破産で車やバイクの査定書はどこで手に入れればいいのか?
車やバイクの査定書を手に入れるためには、2つの方法があります。
- 自動車査定協会の査定書
- 車買取業者の査定書
・自動車査定協会
きちんとした証明書を手に入れたければ、自動車査定協会(http://www.jaai.or.jp/)に依頼をする必要があります。
自動車査定協会では、認定の査定士が法的に認められた査定書の発行を行ってくれます。
ただ査定料として5000円~1万円ほどかかります。※車種によって異なる
近くの自動車査定協会に行くか、出張サービスを利用してください。
・車買取業者の査定書
車買取業者やバイク買取業者に査定をしてもらう方法があります。
これは無料でやってもらえるというメリットがありますが、査定書という形で書類をもらえないケースが多いです。
買取での無料査定はあくまで車を買い取りために行うものなので、価値を証明するための証明書は発行していません。
また、時期や在庫の状況によって査定額も変わってくるので、査定額を書類に残さないようになっています。
こちらで査定書の用紙を用意して、お願いすれば書いてくれる車買取業者もいますが、正直期待はできません。
どうしても無料で査定書を作りたい場合には、
- 名刺をもらってその裏に車の情報とともに金額を書いてもらう
- 金額だけでなく査定の日時や店舗名、担当者の名前などの情報も一緒に書く
- 1社だけでなく複数の店舗の査定情報を提出する
などの方法で大丈夫な場合もあります。
どの程度の査定書が必要になるかは裁判所ごとに異なるので、依頼する弁護士に聞きながら査定書を手に入れてください。
3.車やバイクの価値は低い方が個人再生や自己破産の手続きには有利
基本的には車は資産とみなされますが、車やバイクの査定額が20万円以下だと資産価値がないと判断されます。
自己破産を行っても、20万円以下の車であれば、手元に残すことができます。
個人再生の場合は、資産とみなされても手放す必要はありませんが、あまりに高いと借金の減額幅に影響するので注意してください。
なので、査定をしてもらうときには値段が安くなるようにしたほうがいいです。
もちろんわざと車やバイクに傷をつけて価値を下げるなんてことはやってはいけませんが、査定前に洗車をしない程度であれば問題ありません。
また複数の買取業者の査定額を調べた時には安いところを提出するという方法もあります。
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まとめ
個人再生や自己破産では車は資産とみなされて、手続きにいろいろと関係してきます。
中には車は生活必需品だから、手元に残したいと考えている人も多いと思います。
債務整理の中には自己破産以外の方法で借金を整理することもできます。
最適な借金整理方法はあなたの状況によって変わるので一度弁護士に相談してみることをお勧めします。
とはいえ、いきなり弁護士に相談するのはハードルが高いと思います。
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利用したからと言って必ず依頼しなければいけないわけではないので、試しに使ってみることをお勧めします。