- 自己破産後に賃貸では家賃保証会社が利用できない可能性も!
- 自己破産後のせいで賃貸マンションやアパートから追い出されるのか?
- 入居審査に影響はあるのか?引っ越すことはできる?
などいろいろと気になることがあると思います。
そこでこの記事では自己破産後に賃貸マンションやアパートを借りることについて詳しく説明していきます。
1.自己破産後も部屋を追い出される心配なし!更新もOK!
自己破産をしたときに部屋を追い出されると困る人は多いと思います。
自己破産をしたという理由で部屋を追い出すことはできません。
実は以前は自己破産によって賃貸契約の解約ができたのですが、平成17年に改訂されたので、出ていく必要はなくなりました。
また家賃をきちんと支払っているのであれば、更新も問題ありません。
・滞納している場合は住み続けるのは難しい
ただし、家賃を滞納している状態で自己破産した場合、その部屋で済み続けるのは難しいです。
自己破産をすることで家賃の滞納もチャラにできます。
しかし、そうなると契約違反となり賃貸契約を解約させられるので、出ていくように要求されると思います。
新しい引越しであれば問題なく契約できるので、早めにその部屋を出ることをおすすめします。
2.自己破産後も入居審査は通るので新しい部屋を借りられる!
多くの人が勘違いしていることは、自己破産をするとブラックリストに載ることだと思います。
信用情報に事故情報が記載されることをブラックリストに載ると言います。
この信用情報は不動産会社による審査では調べることができません。
そのため自己破産の入居審査への影響はないと思って大丈夫です。
自己破産をした後でも賃貸マンションやアパートが借りることができなくて生活に困るということはありませんよ。
・自己破産後もまともな生活を送ることができる
自己破産をするときには自分の財産も手放さなければならず、それには家やマンションなどの不動産も含まれます。
もし自己破産をすると賃貸マンションやアパートを借りることができなくなってしまうと、その人がまともに生活できなくなりますよね。
自己破産には借金の返済に苦しんでいる人を助けるという意味もあります。
自己破産をしてもその後のまともな生活を送れないとなると誰も自己破産をすることありませんよね。
基本的には自己破産をしてもその後の生活に大きな影響を及ぼすことはないと思って大丈夫です。
3.自己破産後に借りられない賃貸マンションやアパートもある
基本的には自己破産をしても賃貸マンションやアパートを借りることができます。
しかし中には借りることができない物件もあります。
その物件の特徴は大きく2つあります。
・家賃保証会社を利用しなければいけない場合
不動産会社はブラックリストに載っているかどうかをチェックすることはできないのですが、家賃保証会社の中にはブラックリストに載っているかどうかを調べることができる会社もあります。
それは信販会社系列の家賃保証会社です。
有名な会社だと、セゾン、リクルートフォレントインシュア、セディナ、ジャックス、アプラス、オリコなどです。
こういった信販会社系の家賃保証会社の場合、審査をするときにブラックリストに載っているかどうかを調べます。
そのため不動産会社の審査は通っても家賃保証会社の審査が通らないことがあります。
賃貸マンションやアパートを借りるときに信販会社系の家賃保証会社への加入が必須のところだと借りられません。
ただ自己破産後でも家賃保証会社の審査に通す方法はあります。
それについては後述しています。
・家賃の支払いがクレジットカード払いのみの場合
家賃の支払いが銀行振り込みや引き落としならば特に問題ないのですが、中にはクレジットカード払いのみの賃貸マンションやアパートがあります。
そういった物件は借りることができません。
自己破産をしてブラックリストに載ってしまうと、クレジットカードを作ることができません。
今まで使っていたクレジットカードも使えなくなります。
そのため家賃を支払うことができないので、部屋を借りることができません。
4.簡単にできる!自己破産後に家賃保証会社の審査を通す方法!
・ブラックリストから情報が消えるのを待つ
家賃保証会社の審査に通らない原因は、ブラックリストに載っているからです。
この情報が消えれば、再び信販会社系列の家賃保証会社でも審査に通ります。
信販会社が加盟している信用情報機関の場合、自己破産の情報は5年間載っています。
なので、自己破産後5年経過すれば、どの家賃保証会社でも審査に通る可能性が出てきます。
・独立系の家賃保証会社を利用する
すべての家賃保証会社がブラックリストに載っているかどうかを調べることができるわけではありません。
信販会社系以外の家賃保証会社で、独立系であれば信用情報機関に加盟していません。
そのためブラックリストに載った状態でも審査に通る可能性があります。
◆独立系の家賃保証会社一覧
- アルファー
- アーク
- ホームネット
- エム・サポ
- ジェイリース
- 全保連
- 賃住保証サービス
- リクルートフォレントインシュア
- エルズサポート
- 興和アシスト
- ギャランティー・アンドファクタリング
- 近畿保証サービス
- レジデンシャルサービス
- ALEMO(アレモ)
- 日本セーフティー
- フォーシーズ
- Casa(カーサ)
- アールエムトラスト
- ナップ
- 日本賃貸保証株式会社(JID)
- セブン総合保証協会
- 総商(AAAホールディングス)
- アルファー
- CAPCO AGENCY
- 近畿保証サービス
- イントラスト
- SFビルサポート
- オーロラ
- ジェイリース
- 新日本信用保証
もし保証人がいなくて家賃保証会社を使わなければいけないという場合にはそういう家賃保証会社を選びましょう。
5.家賃保証会社の審査に通りやすい物件を探す方法
不動産会社によっては、家賃保証会社を指定してくる可能性があります。
その場合には大手の信販系家賃保証会社と契約していることが多いので、自己破産者には審査が厳しいと思います。
独立系の家賃保証会社と契約できる不動産会社を探すときにはコツがあります。
「他社の物件をメインに紹介している不動産会社」を利用することです。
自社の物件しか紹介しない不動産会社の場合、家賃保証会社も1つしか契約できないことが多いです。
他社の物件をメインに紹介している不動産会社であれば、複数の家賃保証会社が契約候補になっていることが多いです。
最終的なところは不動産会社に確認する必要がありますが、最初の段階で「ブラックリストに載っていて家賃保証会社の審査に通るか分からない」と相談するとスムーズに話が進みやすいです。
不動産会社の人は様々な事情を抱えている人を相手にしているので、正直に相談したほうがスムーズに部屋を契約できます。
・まとめ
自己破産をしても家賃を支払っていれば賃貸契約には影響せず、追い出されることも更新を拒否されることもありません。
家賃を滞納していた場合だと、賃貸契約は解除となるので引っ越す必要が出てきます。
新しい部屋の契約では連帯保証人を用意できれば、特に問題はありません。
どうしても家賃保証会社を利用しなければいけない場合には、独立系の家賃保証会社を利用しましょう。