- 自己破産をすると就職や転職に不利な影響があるのか?
- 自己破産したことを履歴書に書く必要はあるのか?
- 自己破産すると銀行や金融機関などに就職できなくなる?
- 家族が自己破産したとき就職に影響するのか?
- 自己破産した後は就職するときの保証人になることはできる?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では自己破産と就職について詳しく説明していきます。
1.自己破産すると就職や転職に不利な影響が出るのか?
結論から言いますと、自己破産しても基本的には就職や転職に不利な影響は出ないと思って大丈夫です。
また今働いている会社を解雇されることもありません。
万が一、自己破産を理由に解雇した場合には不当解雇に該当します。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
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・自己破産手続き中に就職や転職ができなくなる職業がある。
いくつか例外的に仕事に影響が出る場合や就職できない職業があります。
というのも、自己破産をした場合、職業制限・資格制限があります。
例えば
- 弁護士
- 公認会計士
- 税理士
- 司法書士
- 宅地建物取引業者
- 証券会社の外交員
- 警備員
- 質屋
- 生命保険募集員
- 損害保険代理店
- 信用金庫等の会員・役員
- 一般労働派遣事業者とその役員
- 日本銀行の役員
- 旅行業者
などの職業は自己破産をすると一時的に資格を失うため働くことができなくなります。
ただこの職業制限はあくまで自己破産の手続き中のみとなっています。
自己破産をして免責が認められた後であれば、復権して再び仕事に就くことができます。
なので、自己破産後であれば特に就職や転職に支障が出ないと思って大丈夫です。
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職業制限を受けたら困るという場合には、自己破産をするのではなく、他の債務整理の方法で借金を整理する必要があります。
自分では自己破産しかないと思っていても、意外と他の方法で借金が整理できる場合もあります。
本当に自己破産する必要があるのか気になるなら、とりあえず借金減額シミュレーションを使っていくら借金が減るのかだけでも調べることをお勧めします。
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2.会社に調べられて自己破産したことがバレることはあるのか?
基本的に自己破産したかどうかを調べられることはありません。
そのため自己破産した事実が就職する会社にバレることはありません。
自己破産をすると、自己破産の情報は官報と信用情報機関に載ってしまいます。
官報の情報は誰でも調べられるので会社は調べようと思えば、自己破産したかどうかを調べることができます。
しかしわざわざ自己破産したかどうかを官報で調べるのもコストと手間がかかります。
会社としてはまじめに働いてくれる人であればいいわけで、その人の能力と自己破産にはあまり関係がないからです。
お金の使い方が荒い人でも仕事は優秀という人はいくらでもいますからね。
いちいち自己破産したかどうかを調べてはじくということはしません。
また信用情報機関の情報は、加盟している企業以外は本人しか情報を閲覧できません。
一般的な会社の場合、信用情報機関に加盟していないので、信用情報機関からも自己破産した情報が洩れることはありません。
3.自己破産すると銀行や金融機関への就職が難しくなるって本当?
基本的には自己破産をしても、就職や転職には影響が出ません。
しかし、銀行やクレジットカード会社や消費者金融などの金融系には不利な影響が出ることもあります。
特に損害を与えた会社とその関連グループでは就職が難しくなる可能性が高いです。
金融系の企業にとっては信用情報はとても大事です。
就職や転職時にその人の信用情報がどうなっているのかをチェックする可能性ががあります。
普通の企業では信用情報をチェックすることはできませんが、金融系の企業であれば信用情報機関に加盟しているので、調べることは可能です。
ただ最近は個人情報の扱いも厳しくなり、審査時以外に信用情報を見てはいけないと規制が厳しくなっています。
ところが社内情報については規制の対象外です。
自己破産をして、銀行やクレジットカード会社や消費者金融などに損害を与えた場合、その情報は社内情報として記録が残ります。
会社に損害を与えるような人を積極的に採用することはありません。
なので、自己破産で借金を帳消しにした会社には就職することは難しいでしょう。
自己破産をしたときには、銀行やクレジットカード会社や消費者金融などの金融機関への就職や転職は不利に働くと思っておいた方がいいです。
4.家族の人が自己破産したとき就職や転職に不利な影響は出るのか?
自分が自己破産をしていなくても、両親が自己破産をした、兄弟が自己破産をしたということもありますよね。
この場合でも、銀行やクレジットカード会社や消費者金融などの金融機関への就職や転職に影響は出るのでしょうか?
結論を言いますと、影響が出ることはほとんどありません。
就職をするときには、あくまで本人の能力や信用が大切になります。
それに会社としても家族までの情報を調べることはしません。
なので、家族が自己破産したけれど、銀行に就職したいという場合でも、自己破産をしたことを理由に採用されないということはないでしょう。
もし採用されない場合は、力不足だと思ってください。
5.就職・転職時に履歴書や面接で自己破産したことを伝える必要はあるのか?
就職活動や転職活動の時に、自己破産したことを会社に伝えたら、マイナスの印象を持たれやすいです。
そのため自己破産したことを内緒に面接を受けたいという人は多いと思います。
もし自己破産した後は、履歴書に自己破産したことを書かなければならないのでしょうか?
結論から言いますと、自己破産したことを履歴書に書く必要はありません。
上でも説明したように基本的には自己破産と就職には関係がありません。
履歴書の中には「賞罰」を書く欄がある場合がありますが、自己破産は別に犯罪ではないので、書く必要がありません。
また就職する際にわざわざ自己破産したことを伝える義務もありません。
就職をする際の面接でも、自己破産したことを聞かれるということもないので、過去に自己破産したことがバレる心配もほとんどしなくて大丈夫です。