- 弁護士に頼めばブラックリストから名前を消すことはできるのか?
- 弁護士への依頼を取り消せばブラックリストが解除される?
- ブラックリストから情報を消す方法は?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事ではブラックリストと弁護士について詳しく説明していきます。
1.弁護士に頼めばブラックリストから名前を消せるのか?
ブラックリストに載っていると、クレジットカードが使えなかったり、新たに借金をすることができなくなったりします。
そういった不便な点があるので、さっさとブラックリストから自分の情報を消したいと思う人は少なくありません。
ブラックリストに載っている期間は反省期間だと思って、おとなしくしている人も多いですけどね。
そういった中、「弁護士に頼めばブラックリストの情報を消すことができる」なんて噂を聞いたことがある人もいます。
ブラックリストから情報を消したいと思っている人はつい手を出してしまうかもしれませんが、実際のところ本当にできるのでしょうか?
結論を言いますと、いくら弁護士でもブラックリストの情報を操作して、個人の情報を消すということはできません。
ブラックリストの情報は信用情報機関というところに載っているのですが、これは銀行系や消費者金融系などの会社しか情報を操作することはできません。
2.「ブラックリストから削除する」という弁護士の広告の嘘なのか?
「ブラックリストから情報を消す」「信用情報を回復させる」という弁護士の広告を見たことがあるかもしれません。
ただ上でも説明したように、弁護士であっても信用情報機関からブラック情報を消すことはできません。
じゃあ、弁護士の広告は嘘が書かれているのかというとそうとも限りません。
大きく分けると2つの場合があります。
・ブラックリストから削除できる人は限定されている
弁護士の広告の中身をよく読んでみると、ブラックリストの情報を削除できる人は限られています。
簡単に言うと、本来ブラックリストから削除されている場合などに限られていることが多いです。
また弁護士の方で本当にブラックリストに載っているかどうかを確認してもらうサービスもあります。
ただこれは弁護士に頼まなくても自分で手続きを行えば500円か1000円でできます。
「ブラックリストから情報を消す」というのは少し過剰な言い方となっています。
・詐欺や闇金業者の可能性も
もう一つの可能性として、その広告が詐欺や闇金業者の可能性もあります。
ブラックリストから情報を削除したい人は、お金に困っている可能性が高いです。
広告に書いてある問い合わせ先に電話をすると
「このケースだとブラックリストから削除するのは難しいです。ただ私の知っている業者ならお金を借りることができますが、どうしますか?」
といったように貸金業者を紹介されることがあります。
ブラックリストに載っているのにお金を借りられるのは、闇金業者の可能性が高いです。
異常に高い金利を支払わされる羽目になるので、注意してください。
3.ブラックリストから名前を消す方法とは?
ブラックリストの情報はいつまでも残っているわけではありません。
一定の期間(5~10年)経過すれば、自然と情報が消えるようになっているので、それを待つしかないですね。
ブラックリストはその名前のイメージからすごく危険な印象を持っている人も多いです。
しかしブラックリストというのは、延滞や債務整理など返済に問題があった人かどうかというのを判断するためのものです。
「この人は〇年○月に借金の延滞をした」
「○年○月〇日に債務整理をした」
という情報が載っているだけで、「この人にはお金を貸してはいけません」みたいなことは載っていません。
あくまで事実しか載せていないので、簡単に消すことができるわけではないのです。
ブラックリストに載ったからと言って、日常生活がまともに遅れなくなるということはありません。
ブラックリストに載るという理由で債務整理を躊躇している人もいますが、債務整理をすれば借金を減額できます。
借金の返済ができなくなれば、結局はブラックリストに載ってしまいます。
それならさっさと債務整理をしたほうが傷が浅いです。
返済が苦しい状況にあるなら、とりあえず借金減額シミュレーションを使っていくら借金が減るのかだけでも専門家に聞くことをお勧めします。
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4.例外的にブラックリストの情報が取り消せる場合もあるって本当?
たとえ、弁護士に依頼してもブラックリストの情報を取り消すことはできません。
ただし、間違っている情報が信用情報機関に載っている場合には、ブラックリスト情報を取り消すことができます。
例えば、過払い金返還請求をするときに、弁護士に依頼をすると支払いがストップします。
すると、一時的に延滞の情報が登録されてしまいます。
過払い金が発生しているのであれば、本来借金がないわけです。
延滞しているときに借金がないわけですから、その情報は間違っているということになります。
過払い金を返還してもらう時の和解時に、きちんと信用情報機関の情報を訂正することを約束する場合が多いです。
万が一、貸金業者が対応しなかった場合は、自分で変更することも可能です。
変更をする場合には、過払い金があり返還してもらったということを、信用情報機関に伝えるようにしましょう。
・債務整理の弁護士への依頼を取り消した場合も
このほかにも債務整理をしようと弁護士に依頼をしたけれど結局手続きを行わなかったという場合もブラックリストから削除することができます。
弁護士に債務整理の相談をすると、受任通知が貸金業者に送られます。
その段階でブラックリストに載ってしまいます。
その後、親に相談したら借金を肩代わりしてくれたなどによって、結局債務整理をしなかったという場合もあります。
最終的に債務整理を行わなかったわけですから、信用情報機関に登録されている情報は間違っているわけです。
そのためブラックリストの情報を取り消すことができます。
まとめ
基本的にブラックリストの情報を消すには、時間経過しかありません。
例外的に、情報が間違っている場合は変更することができますけどね。
万が一、「どんな人でもブラックリストの情報を消せる」という弁護士がいたら、悪徳弁護士や詐欺なので気を付けた方がいいですよ。